朝鮮通信使の時代から、日本にある水車を見ていたが、報告はされてもこれまで国産化することができなかった。木を曲げる技術がないために、農業用の潅水も人力に頼った。
その後に必要となった水力発電用ともなれば、技術の開発は手が届かなかった分野であるが、2020年10月27日、韓国メディア・韓国経済は「韓国がこれまでは日本・欧州製を使っていた水力発電の主要部品の国産化に成功した」と大威張りで伝えた。
フッ化水素の国産化成功というのは眉唾ものであるが、水車くらいは作れないとまずい。
とりあえず作れたことは真におめでたいことと言えるが、この先コスト面も含めて実際の運用が可能かどうかは別問題であろう。工業製品であれば耐久性のこともある。
むかし日本が作ったものをまだ使っている韓国内の老朽化した水力発電設備の更新は、まったなしであろうから、まずはよかった。
日本も欧州も、要請されてもその更新に携わることには二の足を踏んでいる。
韓国水資源公社によると、50MW級規模の水力発電設備の主要部品「ランナ(羽根車)」を100%国産技術で開発することに成功した。今回の国産化開発は韓国エネルギー技術評価院の「エネルギー技術開発事業」の一環で行われ、2015年から今年まで5年4カ月かけて完成した。計80億6100万ウォン(約7億4770万円)の研究費が投じられたという。
今回開発された50MW級の水車ランナは関連設備の中で国内最大容量で、水車効率が94.7%に達する。これまで使用していた日本や欧州など外国製設備より高い水準を誇るという。
まあ工業製品というのは、安定性ということが担保されていないと、計算通りには行かないが、ぜひ頑張って欲しい。その過程で日本の有難さがわかるに違いない。
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私が書いた小説 「夏風越の(なつかざこしの)」
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887709936/episodes/1177354054887713218
「鵯越え」・・・・「夏風越の)」の続編です
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「不器用者の義」
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