立憲君主国(constitutional monarchy)とは、君主の権力が憲法によって規制されている政体をとる国のことである。
先の世界大戦[第一次世界大戦]後に、ドイツ皇帝(カイザー)の体制を崩壊させなかった方が、われわれにとってはよかったと思う。ドイツ人を立憲君主制の方向に指導した方がずっとよかったのだ。彼らから象徴(シンボル)を奪い去ってしまったがために、ヒトラーのような男をのさばらせる心理的門戸を開いてしまったのであるから」と、第二次世界大戦(1939~45年)の末期にあたる1945年7月。ドイツの戦後処理問題などを話し合うため、廃墟となったベルリンの郊外ポツダムで開かれていた連合国首脳会談の場で発せられた言葉があったという。
それがよかったのかどうか判らないが、世界の趨勢は絶対君主が倒され共和制などに向かったけれど、選挙によらない独裁的な統治者ができてしまった国もある。
歴史を乗り越えて王家が残ったのには何らかの意味があるだろうし、その善悪は一概には論ぜられない。
国民に親しまれ、王が居ることで治まっている国もあるようであるからである。
国際連合加盟国・国際連合総会オブザーバーにおける君主の内訳は国王が17名(うちマリクが4名、するたんが2名)、天皇が1名、教皇が1名、アミール(首長)が2名、大公が1名、公が4名(アンドラの共同公であるであるフランス大統領とウルヘル司教を含む)、大統領が1名、オ・レ・アオ・オ・レ・アオ・オ・レ・マーロー(サモア独立国元首)が1名の計31名が在位している。
敬称については国王、天皇については「陛下」が用いられる。大公、公については「殿下」が用いられ、ローマ教皇については「台下」が用いられる。また、アラブ首長国連邦大統領(「殿下」)、オ・レ・アオ・オ・レ・マーロー(「殿下」)、アンドラの共同公(フランス大統領は「閣下」、ウルヘル司教は「猊下」)のように兼摂している職がある元首はその敬称が優先されている。
民主主義は、物事を決めそれが動き出すまでに時間がかかる。少数意見を無視しないという利点はあるが、大多数がそれを可としているかどうかは判らない。
およそ荒唐無稽としか思われぬ「箸の上げ下ろし」のようなことを言い募る者が必ず居るからである。
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