2021年2月18日木曜日

子供のうちから身につく知恵

 

また、東北地方に大きな地震があった。余震も続いているという。大震災の復興もままならないうちに、抗しようもない大自然が相手とは言え、なんともやりきれない思いが募る。

しかし、いつも感嘆するのは、災害時における住民の対応である。いかなる場合であっても自分勝手な行動を優先させる人は殆どなくて、互いが協力して助け合う。

日本人は幼児のうちから他人に迷惑をかけないということを最優先に教えられているからだというが、それだけにとどまらない人間性が涵養されているからだと思う。

 

近年、自己抑制を教えるより自己主張を優先させるべきだという意見が取り上げられるが、その方が優れているとはどうしても思えない。要はバランスの問題であろう。

太古の昔より、大災害の被害を克服するには、みんなが協力しあうよりなかったという歴史を持つから出来上がったのかも知れないが、価値観を共有し、考え方も理解しあえる関係にあるから、思いやりというのは言われずとも忖度しあえるということで培われてきた知恵であろう。

多民族が同一地域で鬩ぎあう国との違いかも知れないが、人間性を高める教育が広まることがなければ、こういう国にはなれない。

大変ではあるが、日本に生まれてよかったと思う。

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