2021年2月8日月曜日

知ってどうするというわけではないが

 

大東亜戦争は全て日本が悪いということになっているが、本当にそうなのだろうか?

それに触れることは一種のタブーのようになっていて、日本側の立場を説明しようとすると、寄ってたかって封じ込めるような動きすらあるように思えてならない。

せめて事実だけでも知らないことには、国のため戦いに命を散らした人たちに顔向けできない。

知ることで、鎮魂・慰霊の一助になるとしたら、それは残された者の役目であると信じる。

戦士を美化するわけではないが、犬死などと言い放って憚らない人に対しての嫌悪感は少なからずある。

自分の命を懸けて義のために戦ったこともない人に許される発言ではあるまい。

 

特攻機の的になった敵艦の艦長が、自艦にも甚大な被害があったにも拘わらず、甲板に投げ出されていた特攻隊隊員を最後まで勇敢に戦った兵士であると尊重して、水葬の礼を取ってくれた例があったと聞くと、悪しざまのことしか言わない人たちと較べ、その人間性に大きな隔たりがあると思わざるをえない。

戦争をすれば、その結果が悲惨であることは紛れもない事実であるが、相手があるから起こることは一言で片づけられるようなものでは決してない。一つ一つの場面に必ず理由がある。正しい方が勝つということでもない。命がけで戦った者同士であれば、尚更それが理解できるのかも知れない。人間であるなら、双方に礼を尽くさねばならないことなのだと信じる。

特攻は空母を狙ったのだというが、特攻の戦果には諸説ある。空母は沈められなかったが、航空特攻で撃沈57隻 戦力としては完全に失われたもの108隻 船体及び人員に重大な損害を受けたもの83隻 軽微な損傷206隻とする説[]

航空特攻で撃沈49隻 損傷362隻 回天特攻で撃沈3隻 損傷6隻 特攻艇で撃沈7隻 損傷19隻 合計撃沈59隻 損傷387隻とする説。

航空特攻によるアメリカ軍のみの損害で、66隻が撃沈ないし修理不能、400隻が損傷などなどである。

特攻の高い有効性について、アメリカ海軍は下記のように分析していた。

1.  特攻は、アメリカ軍艦隊が直面した最も困難な対空問題である。

2.  今まで有効であった対空戦術は特攻機に対しては効果が無い。

3.  特攻機は撃墜されるか、激しい損傷で操縦不能とならない限りは、目標を確実に攻撃する。

4.  操縦不能ではない特攻機は、回避行動の有無に関わらず、あらゆる大きさの艦船に対して事実上100%命中できるチャンスがある。

 

米国戦略爆撃調査団の公式報告書では、「日本軍パイロットがまだ持っていた唯一の長所は、彼等パイロットの確実な死を喜んでおこなう決意であった。 このような状況下で、かれらはカミカゼ戦術を開発させた。 飛行機を艦船まで真っ直ぐ飛ばすことができるパイロットは、敵戦闘機と対空砲火のあるスクリーンを通過したならば、目標に当る為のわずかな技能があるだけでよかった。もし十分な数の日本軍機が同時に攻撃したなら、突入を完全に阻止することは不可能であっただろう。 」と述べられている。通常の航空爆撃と異なり、対空攻撃によって特攻機の乗員が負傷したり機体が破損するなどしても、特攻機は命中するまで操舵を続けるため、投下する爆弾や魚雷を避けることを前提とした艦船の回避行動はほとんど意味がなかった。

台湾沖で、神風特攻新高隊の零戦2機の特攻攻撃を受け大破炎上、144名戦死203名負傷の甚大な損害を被り、自らも重傷を負った空母「タイコンデルガ」のディクシー・キーファー艦長は、療養中に『アマリロ・デイリー・ニュース』の取材に対して「日本のカミカゼは、通常の急降下爆撃や水平爆撃より4 - 5倍高い確率で命中している。」と答えている。また、「通常攻撃機からの爆撃を回避するように操舵するのは難しくないが、舵を取りながら接近してくる特攻機から回避するように操舵するのは不可能である。」とも述べている。また、イギリスの軍事評論家バリー・ピッドは「日本軍の神風特攻がいかに効果的であったかと言えば、沖縄戦中1900機の特攻機の攻撃で実に14.7%が有効だったと判定されているのである。これはあらゆる戦闘と比較しても驚くべき効率であると言えよう」「アメリカ軍の海軍士官のなかには、神風特攻が連合軍の侵攻阻止に成功するかもしれないと、まじめに考えはじめるものもいたのである」との記述をしている。

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