2021年2月9日火曜日

当然の帰結

 

世界貿易機関(WTO)事務局長の最終選考に残っていた韓国の兪明希(ユミョンヒ)・通商交渉本部長(53)は5日、記者会見を開き、候補を辞退すると発表した。

これにより、ナイジェリアのンゴジ・オコンジョイウェアラ元財務相(66)が事務局長に選ばれる見通しとなった。自国の貿易を優先させることを目的として兪明希が粘ることで混迷していたWTO事務局長職が決着することになった。

加盟国の賛同が得られなかったことによる結果であるにも拘わらず、日本が兪明希氏の支持をしなかったと不満らしい。日本に対し不利益な対応をすることが見え見えなのに、それを支持してもらえると期待すること自体が異常である。

そもそも世界の貿易に公平に対処することが担保されないような可能性が強い人が、世界の信頼を得られるわけがない。

 兪氏は、「米国との緊密な調整と協議を経て辞退を決めた。米国も決定を尊重してくれた」と説明した。韓国政府はWTOに辞退を伝える予定だ。WTOは昨年10月、次期事務局長にオコンジョイウェアラ氏を推薦したが、オコンジョイウェアラ氏が中国寄りだと考える米国が反対して継続協議となっていた。

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