2021年4月20日火曜日

言うことやることが信じられないから

 中国には「上有政策、下有対策」という有名な言葉があるのだという。

元々は国に政策があれば、それに従いたくない国の下にいる国民には、その政策に対応する策をすぐに考えるという意味だが、実情は「国の決定事項について人々が抜け道を考え出す」という意味で殆どが使われている。

要するに、法律があっても守る気がないということになる。

「虎も蠅も叩く」と言って不正を摘発すると大見えを切ったが、虎とは共産主義権力内の大物幹部であり、蠅は木っ端役人のことなのであろうが、そのいずれも対象とするのは自分の政敵であって、自分の陣営に属する者には手をつけない。

その側にあるものは当然のように、公権力の商品化を考える者が出てきて私腹を肥やす。

権力を資本として儲けを狙う者と結託して利益を追求することでますます権力を強めるが、それを取り締まる方法がない。

自分にメリットがあれば、役得とばかりに自分の手にある「権力」を利用して、消費者を抱き込むことは下々に容易に見透かされているから、権力者に取り入ることができれば勝ちという性根が育ち、改められることはない。

それに伴って助長されるのは、嘘を言っても平気という民度。

上から下までそうなるから、自国内で収まっているうちは良いにしても、他国にまでそれを通用させようとするから始末に負えない。

最後には軍事力にものを言わせる気満々なのが露骨になりすぎたから、世界諸国が用心し始めたのである。

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