2021年4月27日火曜日

原発事故は恐ろしい

 

日本の放射性処理水の海洋放出について韓国が大反対をしているが、その韓国内での原発が極めてお寒い状況下にあることは報じられていない。

 

韓国では産業構造上電力の確保に原発なしというわけにはいかないが、原発に規格外の不良部品を使っていることから、事故が絶えないのだという。

韓国人の核物理学者で現在、米ワシントンのシンクタンク「天然資源防衛委員会」(NRDC)の上級研究員を務める姜政敏(カン・ジョンミン)博士(51)らが韓国の原発事故を想定しシミュレーションをした報告があるのだという。

カン博士らがシミュレーションの舞台に選んだのは、韓国南東部、釜山市の海沿いにある古里(コリ)原発である。古里は、1978年に1号機が完成した韓国最古

の原発で、韓国内で商業運転する25基のうち7基が海沿いに並ぶ。

ここでは原発の運転で生じる「使用済み核燃料」を、各原子炉に隣接する貯蔵プールで冷却、保管している。しかし、使用済み核燃料はどんどん増えており、間隔を詰めて「密集貯蔵」している。このうち古里3号機には、韓国の原子炉別では最も多い818トン分の使用済み核燃料(2015年末)が貯蔵されている、とされる。

 カン博士は、もし災害やテロなど、何らかの原因で電源が喪失し、使用済み核燃料を冷やす機能が失われ、温度の急上昇で火災が起きたらどうなるのかとして研究したのだという。博士らは、この3号機の使用済み核燃料プールで冷却機能が失われ、燃料プールの水位の低下で使用済み核燃料がむき出しになって火災が起き、さらに建屋内に水素ガスが充満して爆発した事態を想定。使用済み核燃料に含まれる放射性物質セシウム137が次々と気体化して大気中に放出された場合、どのよう

に拡散するかを検討した。

15年1月1日に事故が発生したとし、それから1週間の実際の天候状況や風向き、風速などをもとにセシウム137がどのように拡散し、地表に降下するかをコンピューターで計算。放射線防護に関する国際基準などをもとに、避難を余儀なくされる地域の面積と人口、さらにセシウム137の半減期にあたる30年を超えても避

難し続けなければならなくなる地域を算定した。

 その結果、明らかになったのは、最も大きな被害が予想されるのは、原発事故の当事国である韓国ではなく、日本になるということだ。韓国では最大54000平方キロメートルが避難対象地域になり、最大2430万人が避難を余儀なくされる。これに対し、日本では最大67000平方キロメートルが避難対象地域になり、最大2830万人が避難を迫られる、というシミュレーション結果が出た。被害は南北軍事境界線を挟んだ北朝鮮や中国など広範囲に及ぶ。セシウム137の半減期である30年が過ぎても引き続き避難したままとなるのは最悪の場合、韓国では19

00万人、日本は1840万人、との計算結果が出た。被害総額は2000兆円にも及ぶ。

ケンチャナヨ精神で運営されている原発での小規模事故は多発しており、いつ大惨事に結びついても不思議ない状態だというから恐ろしい。

他国のことに口出しする前に、自国内での対応を図るのが先ではないのか。

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