2016年1月11日月曜日

空が白むまで聴いてしまった「春の声」

今年は、毎年恒例となっているウィーンフィルのニューイヤーコンサートの番組を何故か観ませんでした。
それで金曜日の晩、オーケストラではなくて歌で聴いてみようと思い、エディータ・グルベローバとルチア・ポップの「春の声」を、TVにユーチューブから表示したのですが、余りの素晴らしさに感動して何度も再生したので、気が付いたら朝の4時になっていました。

Edita Gruberova
https://youtu.be/nl44RYPQUUE
Lucia Popp
https://youtu.be/IWMrPQ0VKWg

グルベローヴァの先輩であるルチア・ポップは、1963年にブラティスラヴァ歌劇場でオットー・クレンペラーの指揮による「魔笛」の夜の女王役でデビューを果たし、同年にウィーン国立歌劇場と契約して以降、国際的にコロラトゥーラ・ソプラノとして、その後はリリック・ソプラノとして活躍したというが、亡くなってしまっているのが残念です。可愛らしい容姿で、あの細い首でよくあの声が出せるものだと思わされます。

マリア・カラスも良いが、私はエディータ・グルベローヴァが好きです。「夜の女王」は、絶品としかいいようがない。
旧チェコスロヴァキアのラチャ村で1946年に生まれたグルベローヴァは今年69歳で、引退してもおかしくない年齢だが、デビュー当時とほぼ変わらないレパートリーを完璧に歌い続けていることには驚くばかりです。
昨年3月に催された45周年記念コンサートをユーチューブで観ましたが、コロラトゥーラは片鱗の衰えさえ感じさせない。楽団員が尊敬して、一緒に演奏できたことを名誉に思って喜んでいる様子も何故か嬉しい。

何回かコンサートで生の声を聴いている倅の解説を聞きながら聴くと、ピアノをやって求めてきたことと通じることが多い経験から解るのか、彼女がどんな凄いことをやっているのかが伝わってきて、より興味をかきたてられています。


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