2016年1月9日土曜日

人種と宗教が底流にあったのだろうか?

良い悪いを言い立てるつもりもないし、ましてや日本を正当化したいがためにいうのではない。
歴史に興味をもっただけのことである。

しかし、知ることがなく過ごしていたことの中に、結果をみる限りにおいて、名目であったのかは知れないが、大東亜共栄圏という大義を立てての戦いは、形は変ったとしても、現実化する方向に動いたのではないのかと感じる。

何百年にも及ぶ白人による植民地政策により虐げられてきた東南アジア諸国は、侵略者と戦おうとしても白人には敵わないものとして、頭から諦めていた時代であった。
そこに、有色人種として初めて白人国ロシアに勝った日本というのを目のあたりにした。

大東亜戦争が勃発して、東南アジアで日本が戦ったのは、主として植民地支配の為に配備されていた白人の具運が相手である。
外国に出かけて戦ったのだから、現地の住民に被害が及ばなかったということはないにしても、それにも増して、あっというまに白人に勝利してしまったのを見て、自分たちも戦えば勝てるのではないかという希望を抱いた結果が、独立の動きに繋がった。

歴史の必然から植民地制度が否定されるようになったのかも知れないが、きっかけとなっているのは事実であろう。アジアからは、殆どの植民地がなくなった。

第二次世界大戦で絶滅の危機に瀕した民族は、ユダヤと日本であるが、日本がどんな状況下でそうなったのかを知る人は殆どいないのではなかろうか。追い詰められていたのでは、と感じる。

白人と同盟して戦った唯一の有色人種は、準植民地化されていた中国であった。
戦後70年経つ。未だに根底に流れている人種差別という意識が、なくなっているとは思えない。
第一次世界大戦終了後にできた国際連盟で、世界で初めて人種差別撤廃を提案したのは日本。
そのときは、米国と英国の反対で通らなかった。

(註:第1次世界大戦後に、アメリカ大統領ウィルソンの発案で作られたのが国際連盟であり、第2次世界大戦後にそれを引き継いだものが国際連合)
国際連合というのは、第二次世界大戦時の連合国ということであり、未だにその名称は変わっていない。日本が敵国条項から完全に消えてはいないとも聞く。

歴史というのは、どうしてそうなったのかという理由も知らないと、理解が及ばないということは解らない。
過去は取り戻せないのだから、将来をどうして行くかの知恵も浮かばない。

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