2019年2月20日水曜日

日本は大して困らないと思うが


韓国とロシアは、GDPだけで比べると拮抗している(世界順位で11位から13位で争っている)のだと言われるが、韓国がロシアより強国になったなどと思う人は一人もいまい。

ロシアの国力の源泉は、世界一の広大な領土、軍地政学的有利性(大西洋、太平洋、北極海に戦力投入可能)、豊富な資源(鉱物資源、食料資源、極論すれば貿易などしなくても生存可能であるため、兵糧攻めがほぼ通じない。
更にはソ連から受け継いだ核戦力を含む軍備により、現在においても対米相互確証破壊(MAD)状態にある唯一の国である。
これまで独自開発・生産してきた膨大な技術・設備のストックがあるために、軍事技術力は高く、高性能な兵器を安価に製造できることなどが挙げられる。

ちょっとでも優位なものがあると、相手を見くびる癖のある国民がいる国があるが、そういうところから誤った判断をされてしまっているのが日本である。
国対国の関係では軍事力がものをいうが、日本はそれを使わないというより使えないということで見くびっているのか、言いたい放題である。
日本には、憲法の改正は韓国も反対しているなどと平気で言い放つ国会議員が居るくらいだから、
まあしばらくは仕方ない。
日本が韓国に経済制裁すると、困るのは日本側だと思い込んでいるらしい。
根拠としているのが貿易収支の額で、韓国が赤字、日本が黒字だから困るであろうというのである。
皮相的な見方しかできなければそうなるだろうが、憎い日本から輸入しなくては韓国での製造業が成り立たないからだと理解できていないからであろう。一方、日本側から見れば、韓国から買わねばならないものが少ないというだけのことである。
日本が力を入れている観光業も、韓国人が外国人旅行者の24パーセント強を占めているではないかと威張るが、日本で落とす金額でみたら、13パーセントくらいなのだとの評価はできない。
どちらかといえば、マナーやその他で迷惑しているのだと考えることもできていない。

もうひとつ厄介なのがロシアであろう。
北方領土返還を梃子にして日本との経済協力体制を組むことができなければ、ロシア経済はもたないくらい逼迫している。唯一の頼みである原油価格が低迷しているからである。
アメリカやヨーロッパからの締め付けが厳しいから、日本に目を向けるしかない。
中国からの人口圧力に対抗することも急務であるはず。
日本側に駆け引きしている余裕なんかなさそうなのに、交渉を進展させないでいたら、タイムリミットがきてしまうのではないのか?
隣人というのはややこしいというが、隣国もややこしい。

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