2019年2月5日火曜日

仏さまって何?


曼荼羅を見たけれど、仏教のことは知っているようで知らないことの方が多い。
基礎的なことくらい日本人としては知っていなくては、ということでざっと調べてみた。
宗教に詳しいわけではないけれど、概略ではそう違っていないと思う。

仏というのは、悟りを開いた人のことを指すから、誰でも仏になれるという事が、他の一神教であるキリスト教やイスラム教と大きく異なる。

仏様の種類も解かりにくいが
如来とは仏様そのもののことで、最高位にいる存在。「真実から来た者」という意味があります。

菩薩は如来(仏)になる寸前の修行者。

明王は如来と菩薩に次ぐ仏様ですが、その役割は仏の教えに従わない者たちを正しく導く事。
「如来が姿を変えて現れている」とも言われており、道を誤った者たちを厳しく説き伏せるために髪が激しく逆立ち、牙が生え、形相は憤怒の表情をしています。

天部は仏様に帰依した古代インドの神々を指し、仏法を守護する善神。

まず、冒頭に書いたマンダラであるが、曼荼羅(まんだら)とは、密教の経典にもとづき、主尊を中心に諸仏諸尊の集会(しゅうえ)する楼閣を模式的に示した図像で、集まったものというような意味になるのだろうか?「曼荼羅」は、サンスクリットमण्डलの音を漢字で表したもの(音訳)で、漢字自体には意味はない(なお「荼」(だ)は「茶」(ちゃ)とは別字である)。なお、मण्डलには形容詞で「丸い」という意味があり、円は完全・円満などの意味があることから、これが語源とされるのだという。
Manda」という本質を意味する言葉に「得る」という 意味の接尾語が着いた仏教の儀式などに使用される図絵なのだと聞く。
密教は、超人的才能を持つ空海により日本に齎され、定着した。
空海は、20年の予定で遣唐使として中国に渡ったが、僅か2年で目的としていた学問を全て修め、帰国した。それ以後、遣唐使は廃止されている。
曼荼羅は、12に区切られた胎蔵界曼荼羅と、9つに区切られた金剛界曼荼羅を目にしたことは多いと思う。
胎蔵は大悲胎蔵生(だいひたいぞうしょう)のことで、子供が母親の胎内で育つように、大日如来の慈悲により、本来存在している悟りの本質が育ち生まれてくる、という意味であり、肉体に関係するもの。
金剛界曼荼羅は、知徳の世界を表現したもので、全体が九つに区切られた複合型の曼荼羅であり、
精神に関係したものと言えるのかも知れない。

さて、仏教であるが、紀元前5世紀ころに、釈迦が悟りを開いたことから始まったものであることはご承知の通りである。
釈迦は人間世界(娑婆)で四苦八苦している人がそこから解脱できる方法を民衆に説いたのであるが、彼は他の宗教と違って経典というものを残さなかった。
だから仏教というのは弟子たちによる口伝である。没後100年くらいまでに出来上がった法典は小乗仏教と呼ばれ、主に南の方の国に伝わった。これらは自らが厳しい修行をすることで悟りを得ようとするものである。
その後、仏教というものを研究する弟子たちが深い思索の下に組み立てたものが、いわゆる大乗仏教と呼ばれるもので、その教義の中心に据えた如来は数多くある。
それらの如来は天上界の様々な方向に住み、その救いとする目的により以下のような如来が出来上がった。
釈迦如来(釈迦牟尼仏)
阿弥陀如来(阿弥陀仏、無量寿仏、無量光仏)
薬師如来(薬師瑠璃光如来、薬師仏)
五智如来(金剛界五仏)
大日如来(遍照如来、毘盧遮那仏)
阿閦如来(あしゅくにょらい)
宝生如来
観自在如来- 阿弥陀如来と同一視する考え方もあるが、真言宗では別としている。
不空成就如来
釈迦の入滅後57億6000万年後に現れて衆生を救うとされている弥勒菩薩は、兜率天(とそつてん)に住していて、説法をしているという。
興味があるなら、如来の名前で調べてみると、人々の願ったものが何であったかが理解できる。


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