2019年7月24日水曜日

飛び去ってくれたからよかっただけ


新年度となったことから、日本の予算を中心に、アメリカ、中国、インドの国家予算を整理・分析してみた。基準にしたデータは、日本は2018年度一般会計、アメリカは2019年度予算案、中国は2017年中央一般公共予算、インドは20182019年度予算である。

日本の予算規模を197.7兆円)とし各国の予算と比較すると、アメリカは日本の4.8倍(4.4USドル)、中国は1.7倍(9.6兆中国元)、インドは0.4倍(24.4兆インドルピー)となる。
そのうち国防関係予算は、日本の5.2兆円に対し、 2018331日時点の為替レートを基準にした円換算でみた場合、アメリカは約69兆円、中国は約17兆円、インドは約4.6兆円となる。
アメリカの国防費が群を抜いて大きい。また各国の予算全体における割合では、日本5.2%、アメリカ14.1%、中国11.6%、インド10.7%となり、GDP比では、日本0.97%、アメリカ3.8%、中国1.5%、インド2.0%となる。インドは予算規模の割に国防費の割合が高く金額ベースでは日本並みとなる。
各国の分野毎の割合は「政策リサーチ」システムに42日アップした『政策レポート』に詳細を記している。

日本の隣国は軍事予算を増大させていることを思うと、うかうかしてはいられまい。
専守防衛だというならそれはそれで結構だが、確実に守ることができる規模と、万一の時には報復できるということでの抑止力を保持しないままでいるのは脳内お花畑との誹りを免れまい。
韓国が外交的に孤立して落ち目だと見定めるや、ロシアと中国は早速軍用機を竹島上空に飛ばせた。これが国際的な現実なのである。
これに対して韓国機は威嚇射撃をして撃退したという。
断っておきたいが、竹島は日本領であるから、ロシアや中国の軍用機の飛行も韓国の対応も、
日本の国益を侵犯している。
ただ、日本の航空自衛隊の飛行機だったら、威嚇射撃もできないという法体系なのが情けない。

中国は第一列島戦などと日本列島・台湾・フィリピンを結ぶ線を突破して太平洋に出ようとして、虎視眈々と機会を狙っている。手を拱いて見ているだけでは時期を失する。
軍備を整えるのが間に合わないのなら、せめて法による足枷くらいは外しておかなくてどうする。
日米安保だって、その条約がどうなるものか危ぶまれるのである。

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