2019年10月17日木曜日

自然災害は増大化しそう


巨大な台風が去って、各地に甚大な被害が齎されたことが次々に明らかになってくる。
今になって言い立てても仕方がないが、その中には避けられたはずのものもあったのではないかと思えてならない。
以前になされた「コンクリートから人へ」を謳い文句にして成した政策は、目先の予算だけを重大視しただけで、結果として建設業に携わる企業を激減させた。それに伴って、従事していた作業員は四散し、その培ってきた技術も失われた。失われたものを取り戻すのは容易でない。
国家予算を別に振り向けることで、老朽化したインフラは放置されたし、どこかに将来に必要な人材が育ったとでもいうことも聞かない。

日本は歴史上も台風などによる災害が多く、復興のための事業はついてまわる国である。
今年の台風による甚大な被害の復興が急がれるが、それに携わることのできる建設業者は足りるのだろうか?
建設中止対象の槍玉に挙がった八ッ場ダムが完成前ではあったが、その湛水量が働くことでかろうじて利根川の氾濫を免れたという。
今回堤防が決壊してしまった河川の工事は、その当時どんな扱いを受けていたのだろう?
国家百年の大計に立てば、目先の損得ばかりいっていられないこともあった筈。
自然災害に対する防災に関する事前の備えは、人名と財産を守るために、日本にとって避けて通れないものだと思うのだが・・・

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