2019年10月20日日曜日

デモも命がけ


人権に対する危機感が強いのだと思われるが、香港のデモが収束の気配を見せない。
デモ参加者がマスクをつけることを禁止する法案が制定されるのだとか。
画像判別ソフトにより、人物を特定し、逮捕するのが目的なのではないかと言われている。
犯罪防止に役立てるということではなく、政府の方針に逆らう者を捉えるのが狙いであるというのが見え見えだからエグイ。
デモが過激になり人命や公共物に被害が及ぶとなれば、逮捕者が出ることはやむを得ないのかも知れないが、過激な行動をする者が一般市民ではなく、紛れ込ませた当局側の要員であるとも囁かれているから、より反発を招いているのではなかろうか。
面体を隠すのは自衛のためだということだと思うが、穏やかなデモでは通用しないのだということが、前提に厳然とした事実として横たわっている。

この人相識別ソフトというのを開発しているのが中国のIT企業だというが、それらの企業に対する資金を提供しているのがA国の資本市場であるとも言われていて、それもA国を苛立たせているのだという。
ウイグルやチベットの人権擁護をようやく口にするようになった米国であるが、人権を理由にして他国の政策に注文をつけるのには限度があろう。
米中貿易戦争といわれていることの内容は複雑に絡み合っているから、何が目的で何が手段であるのかを見極めるのは難しい。経済だけのことではなさそうである。

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