2019年10月29日火曜日

微細粉塵「ミセモンジ」


ソウルの放射能汚染は東京の比ではないくらい高いらしいが、それにも増して日常的に健康被害を齎す汚染物質濃度が酷い有様なのだという。
その汚染物質というのは「ミセモンジ」と呼ばれる微細粉塵で、除去するのに効果的な対策がないというから恐ろしい。
ミセモンジは、中国の北東地方の工業地帯を中心とした地域から吹いてくる北西風に乗って飛来する人為的な排出物が発生源だという。
このミセモンジが体内に入ると、気道、肺、心血管、脳など各気管に炎症を起こすので、気管支炎や喘息がその代表的な呼吸器疾患となる。
長期間ミセモンジにさらされた場合、免疫力が急激に低下し心血管疾患や皮膚疾患、結膜炎などの各種疾患を発生させ、これらが原因となり死亡に至る危険性までありうるというから大変な脅威である。
一般的なホコリは石炭・石油などの化石原料を燃やす時や工場・自動車などの排出ガスから主に発生するが、ホコリは粒子の大きさによって50μm以下の「総(大気)浮遊粒子状物質(TSP, Total Suspended Particles)」と粒子の大きさが極小さい「粒子状物質(PMParticulate Matter)=ミセモンジ」に分けられます。さらに、ミセモンジ(PM)は直径が10μmより小さいミセモンジ(PM10)と直径が2. 5μmより小さいミセモンジ(PM2.5)で分けられます。PM10が人の髪の毛の直径(50~70μm)より約1/51/7程度小さいとすると、PM2.5は約1/201/30に過ぎないくらい小さいそうです。
ミセモンジは肉眼では見分けがつかないくらい小さいため、大気中に留まって呼吸器を通して肺などに浸透したり、血管を通じて体内に移動し健康に悪影響を及ぼす可能性がある危険な物質だというのだが・・・

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