2019年10月30日水曜日

領空を侵される危険は常にある


竹島上空をロシア軍機が侵したということで、韓国軍機がスクランブルをかけたという記事が少しばかり前にあった。
日本領への侵犯なのに韓国軍機が飛び立つというのも変な話だが、韓国軍は日本と違って簡単に警告射撃くらいはするから、偶発的に戦闘行為にまで発展する危険を伴う。
ところで、日本がスクランブル発進している回数はかなり多いにも拘わらず、何故か日本のメディアはそれを報道することが殆ど無い。
危険と隣り合わせでいることを普段から知っていないと、お花畑のような国民しか育たないのではなかろうか。
防衛省統合幕僚監部の発表(31-04-12)によると、平成30年度の航空自衛隊機戦闘機の緊急発進回数が999回に達し、過去2番目の多さだったと発表されている。その前年度対比では95回の増加だった。その後も、その数が減っていることはなさそうである。船舶の接近も多い。
この統幕発表を報じたのは一部の新聞とTVの朝6時ニュースで簡単に伝えただけだったから、ご存知なかった方も多いと思う。我国マスコミは総じて日中国交正常化の話題を繰り返し報じ、中国のイメージを悪くする報道は極力抑えるようにしているらしいが、実情を知らされていないと判断を間違う。決して安閑としてはいられないのである。
中国軍機は尖閣諸島から南の方面、南シナ海から台湾フィリピン間のバシー海峡を通り台湾東岸、ヴェトナムにかけての場合が多いようである。
ロシアはそれより北側に飛来する。中国機が全体の64 %、ロシア機が34 %、その他2 %であったという。

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