2020年6月14日日曜日

日本は国債の借り換えが可能な国


コロナ対策をするには莫大な資金が必要となることは、考えるまでもなく誰にだってわかる。
それをまかなうためには国債の発行が必要となることも否定できまい。

物知り顔で出てきて尤もらしいことをいって国民に不安感を与えるI氏のような人がまだ居る。
日本の国債残高が1000兆円を超え、いずれ国民が税金によってその借金を払わなければならないのだと説明するから、素人は惑わされる。
ちょっと待って欲しい。国際は確かに政府の借金かも知れないが、日本の国債は円建てであり、その99%は国民が自分の資産として購入しているのである。
国債は借金の形のままで残るのではなく、その殆どはインフラ等の資産として財産の形となって残る。すなわち、ツーペイである。
しかも、国債は期限が来れば利子を加えて償還される。国民は受け取る側なのである。その時に国の資金が不足することになれば、新たに国債を発行して調達する。民間の銀行でもよくやっている借り換えと何ら変わりがない。
そうやってぐるぐる回していく性格のものである。基本的に経済成長があるから、その償還負担は年数が長いほど減る。
借り換えが利かないということになれば問題だが、日本の信用は米国やドイツと並んで高いから、国債の引き受け手がないなどという恐れはない。なぜなら、日本の国債の金利が低いということでそれは証明できているからである。

民間の経済活動を考えてみれば解る。民間企業が借り入れをするとき、損益だけを問題にしないで資産とのバランスで判断されるのである。
国ということになると借金ばかりが取り沙汰されるが、それに見合う資産があれば何ら問題はないのだと考えないと、判断を間違うのではなかろうか。
当面の困難を乗り越え、またみんなで頑張れば、経済発展により税収は増え、収支は改善すると考えないと、何もできなくなる。単年度ではなく長期的な視野が要る。

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