2021年6月3日木曜日

情報の開示がなければ真相解明は困難

 

新型コロナウイルスには、自然発生説やら研究施設からの漏洩説やらその発生源には諸説ある。

これまで、米国での漏洩説が科学的でないとマスコミなどで否定されていたが、その否定の根拠がトランプ氏の発言だからと言っていたマスコミ自体が非科学的だったのではないのか?

WHOの対応も変だった。

状況証拠とは言え次々に明らかになってくることによって、事実の前には抗しきれず、米マスコミも舵を切らざるを得なくなっているようである。

 

新型コロナウイルスの名称についての報道は、従来型というのとイギリス型、インド型、その他、最近は国名や都市名をつけたものが実際には見られる。

中国型とか武漢型という表示がなされているのは目にしないが、これは日本に限ったことなのだろうか?過去には発生源と関係のないスペイン風邪などというのもあったが、それは堂々と通用している。

 

世界保健機関(WHO)は、暫定的な名称として「2019-nCoV」を推奨している。発見された年と、新型を表す「n」、「CoV」はコロナウイルスを指している。

しかし、それほど広まっていないし、「現在の名称はメディアや一般市民にとっては使いにくいものだ」と指摘されてもいる。

「正式名称がないと、たとえば人々が『中国ウイルス』などの呼称を使い始めてしまい、特定の人々に対する反感を巻き起こす危険がある」というが、それが理由なのだろうか?

このウイルスの正式名称を決めるという緊急課題は、国際ウイルス分類委員会(ICTV)という組織にかかっているのだという。

過去のウイルスの流行が、ICTVに注意を促している。2009年に流行したH1N1型インフルエンザウイルスは、「豚インフルエンザ」というあだ名が付けられた。豚ではなくヒトを介して広がるウイルスだったが、この名前のせいでエジプト政府は飼育している全ての豚を殺処分した。

一方、正式名称が問題を引き起こすこともある。WHOは、2015年に流行した中東呼吸器症候群(MERSについて、その名前を批判している。

声明では、「これまで、病気の名前が特定の宗教的・民族的コミュニティーに対する反感を引き起こし、渡航や貿易などへの不当な障壁を生み、家畜の不要な殺害を招いてきた」と指摘。

その上で、名称決定についてのガイドラインを発表している。これによると、新型ウイルスの名前に含んではいけない要素は以下の通りだとされる。

  • 地理的な位置
  • 人の名前
  • 動物や食品の名前
  • 特定の文化や産業の名前

そんなことで時間を費やしているが、そもそもパンデミックの可能性が予想された初期段階で、大したことはないような発表をしたことが問題にならないのも不思議なことである。

感染拡大を防ぐのが後手後手になったのは、それが影響しているのではないのか?

別段責め立てるということではないのに、一番最初に確認されたところの名称を付けると都合が悪いことでもあるということか?

 

もう一つ不思議でならないことがある。

ワクチンは次から次へと名前が挙げられているが、治療薬についてはそれを口にしないようにしているように見えてならない。

効果がある治療薬が無いというなら仕方ないが、感染が始まったころにはいくつかの治療薬の名前があげられていたのではなかったか?

感染拡大が深刻なインドでは、治療薬が効果を上げているとも聞くが・・・

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