2021年7月4日日曜日

まだ本気での制裁は始まっていないようだが

 

文大統領は、国民の努力によりフッ化水素が国産できるようになったと大見えをきったらしいが、高純度のものが本当につくれるようになったのか?

じっさいには迂回輸入で凌いでいるだけなのだとの説が根強い。

隣国が日本依存度の高い品目といえば数々あるが、今注目されているのは「産業のコメ」と言われる「MLCC」である。MLCCは積層セラミックキャパシタという電気を蓄えたり放出したりする電子部品で、要は電圧を安定させたり、ノイズを取り除いたりする電子部品である。電子機器にはでは必ず使うと言って良いほど使われており欠かせない部品となる。

日本ではMLCCを村田製作所,TDK,太陽誘電などで製造しており、この3社で世界シェアの半分以上を占めている。村田製作所は世界トップシェアで全体のおよそ3割を生産しています。

特に自動車で使用する高性能MLCCは日本の村田製作所とTDKが世界市場を独占しています。

他国では追随できない域にある。

日本の多くの製造メーカはMLCC製造装置を生産設備、生産を支えるシステムまで内製化しており、独自の技術で製造しています。その為、製造技術やノウハウが外部に漏れることも無くMLCCの分野では日本メーカーが技術的優位を保っています。

世界トップシェアの村田では、素材となるセラミックのレシピから自社で開発・製造しており、装置も前工程を中心にほとんどを内製化している為、部分的に製造工程をコピーされても製造工程全体を再現することは不可能となっている。そして、技術者の流出にも細心の注意を払っているとの事です。

MLCCは自動車にも非常に多く使用されており、電化製品に使用されるMLCCよりより高性能の製品が使われています。エンジン車では400~600個のMLCCが使われますが、電気自動車になると一台で1万5000個以上のMLCCが使われると言われます。スマホが1000個、薄型テレビで2000個ほどですからいかに自動車での需要が高いかという事が分かります。

世の中のありとあらゆる電気製品、自動車などにも大量に使用されているので、世界中で深刻な品不足となっており、MLCCメーカ各社は工場を増設するなどして増産対応していますがそれでもまだまだ足りない状況です。

これほどまで世の中のありとあらゆる電気機器に使用されかつ世界中で品不足となり日本のシェアが高いMLCCは、韓国に対しての一連の輸出規制で追加措置品目に予想されるのではないかと言われてもいます。

特に自動車に多く使用され、いくつかの自動車メーカーを有する韓国にとってMLCCが輸出規制対象となると打撃は避けられないと考えられます。

今後のことを考えると、フッ化水素やフッ化ポリーミドどころの騒ぎではない。なにせ全く手が出ない技術なのだから。

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