2021年9月9日木曜日

誰が何を言ったか覚えておく

 

右翼だの左翼だのという色分けをしたがる向きがあるようだが、一般的にはそれにどんな差があるのかを知っている人は少なくないように思う。

マスコミに出てくるコメンテーターの一部は、自分たちの意見と違う考え方の人を必死になって右翼だと決めつける。右翼は街宣車などに乗っている怖い人たちなどというイメージづけを国民に対してしたいらしいけれど、左翼だってかなり恐ろしいのではないのか?

国民のためというよりは自分たちに都合が悪い人を排除したいのだとしか思えない。

左翼は居ても、日本には極端な右翼は少ないのではないかと思っている。

どちらかといえば、共産主義にシンパシーを持つ動きの方に危険な匂いを感じる。

革新的で進歩的だというが、平和と安心から遠いのでは意味がない。

 

右翼と左翼というその語源は、フランス革命にあるのだとされている。
フランス革命当時、議会で議長席から見て右側の一派にジロンド派と呼ばれる保守的な思想を持つ有産市民(ブルジョワ)を代表する右派グループが席を占めた。

左側の席を占めた一派にはジャコバン派(フランス革命の主流)と呼ばれる社会主義や共産主義など、右派と比べて革新的な考えを持つ無産市民を代表するグループが座った。

日本での大まかな分け方として

·         右翼
愛国心を持ち、自分たちの日本(の伝統と秩序)をしっかりと守っていこうとする安定的で現実的考え方の人。

·         左翼
日本(の伝統や秩序)は古いので、新しいやり方で人権や自由、平等を大切にしようとする革新的で理想的考え方をする人ということになっている。

·         例えば右翼は日本伝統を守るという信念から、天皇制の維持であったり、国旗(日の丸)、国歌(君が代)斉唱に賛成である。夫婦は同姓であるべきとするし、外国人の参政権・選挙権には反対である。

·         一方左翼は天皇制に反対であったり、国旗や国歌斉唱に反対する立場をとる。夫婦別姓や、外国人の参政権・選挙権なども主張する。

上記の内容を見てみると、主義主張なので良い悪いではないのですが、右翼が大衆一般に支持されやすく、左翼は現状とは違う意見(現状をさらに過激に進歩させた意見)になることが多いため、やや違和感を伴う印象を受けます。

 

今回の自民党総裁選に関し、マスコミは自分たちの意に沿わない候補者を右翼と決めつけ、なんとか総裁に選ばれるのを阻止しようとしているようだが、どこの国の代表たらんとするのか解らないようなことを言う人が総裁になったら、前回の政権交代のときに倍する混乱を招くのではないのか。

少なくとも、後ろから石を投げるようなことをする人を持ち上げるのは違うのではないのか。

誰が何を言い、どんな行動をとったかを忘れないで、後々責任逃れさせないよう見定めるのが国民の義務だと思う。

どうせ責任などとることのない無責任なコメンテーターの意見などに惑わされるようでは、将来をあやまる。

0 件のコメント:

コメントを投稿