2016年3月18日金曜日

3.11の震災時に9歳の少年が

3・11の大震災のこともあって、ネットをサーフィンしていた時に読んだ感動的な記事です。

概略はこうです。
どういう経緯でそうなったのかはわかりませんが、ベトナムから日本に帰化して警察官になった人が、福島原発の近くに治安活動の為に派遣されていたときのことだという。
その警察官は、治安は全く心配がいらないので、食糧配布などで忙しく働いている人たちの手助けをしていたらしい。
食糧を配っている場所の最後尾に、短パンTシャツ姿の少年が並んでいた。
近寄って話を聞いたところ、9歳だというその少年は体育の時間に津波が押し寄せた。自分を心配して迎えに来てくれた父親の車が津波に押し流されるのを窓から見ているしかなかった。
家は海の近くだったから、母も妹もどうなったかわからないと言いつつ寒さに耐えていた。
その警察官は、自分の着ていたコートを脱いで少年の肩にかけてやり、持っていた食糧パックを手渡したという。
喜んで食べてくれるかと思ったが、その少年はその食料を配布所の箱のところに持っていき、そこに入れて戻ってきた。
「何故か?」と尋ねると「僕よりももっと空腹な人がいるかもしれない。」と答えた。
家族を失ったかも知れない不安、寒さ、空腹に耐えながら、9歳の少年にして他人への配慮を優先することに感動し、自分一人の胸にしまっておけず、ベトナムの友人にそれを話した。
その友人も感動して、ベトナムの新聞記者にそれを話したところ、新聞の記事になった。
それを読んだ人々から、決して裕福ではないのに寄付金が沢山集まったのだという。

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