2018年2月24日土曜日

こんなくらいなことは、どこに行っても有る

基本的に、相手が何国人であっても、日本人は差別的に対応することはまずないし、可能な限り友好関係をつくろうと思って接する。
しかし、どこの国に行っても均一的ではなく、友好的な人も居ればそうではない人も居て、それはどうなるものではない。
それでも、大まかに親日的だとこちらが思い込んでいる国というのはある。
だから相手もそうであろうと思ってみても、相手が全てそうだとは思いこまない方が無難である。

むかしドイツの最高峰であるツークシュペッツに登ったことがある。
9月の中旬は過ぎていたと思うが、頂上付近は深い雪に覆われていて、下山した時にはかなり疲れていた。
時間的に遅くもなっていたし、麓近くでホテルを探し、そこで一泊した。
朝起きて外をみると、そこはすぐそばに湖があり、なかなか良い場所であった。
朝食を摂りにレストランフロアーに行き、眺めの良い席を選んで座った。
食べ始めて少しした頃、二人ずれの宿泊客が入ってきて、食べているテーブルの側を行ったり来たりしてもの言いたげである。かなり不満そうな顔つきをしていた。
どうやらその席は、彼らがいつも座る定席らしく、こちらにどけと言わんばかりの態度を露骨に表し始めた。
そんなのは此方の知ったことではない。座る前にリザーブ席だとの表示はされていなかったし、事実レストランのスタッフからもそんなことは告げられていない。
こちらがマナー違反を侵しているわけでもないのに、誇り高き日本人としてはムザムザ譲るわけにはいかないから無視した。
今後の日本人客の扱われ方も考えれば、ゆえないことを要求されてスゴスゴ引き下がるわけにはいかない。
東洋人と侮っての振る舞いであったようだが、態度物腰からどうやら此方が誇り高き日本人であると悟ったらしく、諦めてほかの席に移って行った。
言葉なんか通じなくても堂々としていることは大切である。

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