2018年2月1日木曜日

龍は神として崇められてきた

龍は想像上の霊獣だとされているが、果たしてそれだけなのであろうか?
現実にそれが存在することを体感した人も居るに違いなく、描かれた画像は微細部分まで真に迫っているように感じる。
一般人でも、いわゆるパワースポットと呼ばれる場所で、その霊気を感じたという人も多い。

そもそもは中国から伝わったというが、中国の龍は神獣・霊獣であり、皇帝は龍に認められてその地位に就くことができたのだとされるから、皇帝のシンボルともされている。
龍はその啼き声によって雷雲や嵐を呼び、時に棲息している淵から竜巻となって天空に昇り、自在に天空を飛翔すると言われる。
口辺に長髯をたくわえ、喉下には一尺四方の逆鱗があり、手の鈎爪には宝珠を握りしめていると言われる。
西洋のドラゴンが悪の化身とされるのと違い、東洋では霊力の有る神獣として崇められる。
辰は竜を意味し、十二支の一つとして数えられてもいる。

様々な文化とともに中国から伝来し、元々日本にあった蛇神信仰と融合したとされている。
日本神話に登場する八岐大蛇も龍の一種だとされることがある。
遺跡や古い神社などに見られる四神として描かれる青龍の他にも、水の神として各地で民間信仰のの対象となってもいる。
九頭竜伝承であったり、潅漑技術が未熟だった時代には、八大龍王に高僧が祈りを捧げるといった雨乞いの儀式などもが行われた。
目に見えないものだからと言って否定するのではなく、大いなる自然現象に神を感じて崇めるということは、感性としても大切なことのように思える。

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