2019年3月2日土曜日

今となっては手遅れ


国際的な人道支援物資が国内に運び込めないというニュースが流れている。
ベネズエラのことを知っている人が「あの国は昔いい国だった。」としみじみ言っていた。
それはそうだろう。石油を産出する資源大国である。
そこから上がる収入を国内に流通させ分配することで豊かでいられた。
その豊かなうちに、内需を拡大させる政策を施し、社会基盤を構築することができなかったのだろうか?
原油油価格の下落が長引けば、国の経済が危うくなるような構造のままだったのだろうか?
値下がりが長期化したのに、以前通りの政策のままでは、お金が足りなくなるのは当然である。
それを何とかしようとして通貨を増刷した結果が、ハイパーインフレを起こしたのではないだろうか?

まだインフレを起こしているとは聞かないが、石油を半導体に置き換えてみると、状況は隣国と酷似しているように思える。
頼みの綱であった半導体は、中国に追いつかれ追い越されようとしている。
産業構造というのはそうしたものである。
かつて鉄鋼生産といえば米国であったが、日本がそれに追いついた。日本も韓国や中国に追いつかれた。
日本は別の道で活路を見出すしかなかったが、基礎研究に力を注いできていたから、乗り越えることができた。

彼の国にそれができているとは思えない。GDPの一つの柱である内需は、相変わらず弱い。
内需を支える個人生活資産が借金苦にまみれ、徳政令なるとんでもない政策を打ち出した。
貸付側の銀行にしてみたら、みすみす踏み倒されるのではたまったものではないが、彼の国の銀行は殆どが外資であるから、そこが困っても構わないという構えのようである。
勘違いが甚だし過ぎていないか?銀行が金を流通させなくなったらどうなる?
金融危機になったとしても、今度ばかりは日本が援助することはなかろう。米国も彼の国の扱いには疲れ呆れているから、助けないと早くから言っている。

米朝首脳会談が決裂したことで、韓国はあてが外れたようだが、それは極めて当然だったのではなかろうか。韓国が自分に都合の良い方向にもっていこうとしても、それは無理である。
日本一国だけが蚊帳の外に置かれるなどと煽ったのは、韓国とそれに同調する一部の人たちだけであった。マスコミは、そこに浸透している勢力があるから、韓国を助けろ助けろと大騒ぎするだろうが、その手は食わない。
そんなことをしてもろくなことにならないということを、今までに学びすぎるほど学んでしまった。
国民がそれに同意することはまずなかろう。あまりにも嫌われるような言動が度重なったことで、堪忍袋の緒が切れてしまっている。

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