2019年3月23日土曜日

4千年の歴史というけれど


中国4千年の歴史というが、中国の王朝は度々変わっており、いずれも易姓革命であったから、
王朝が変わるたびに前王朝は否定された。
隣の根拠もなしに5000年の歴史を主張する国と違い、資料も遺物もしっかり残っているが、このように同じ歴史を繰り返す国土というのも珍しいと思える。
領土を広げ、近隣他民族を巻き込んでの支配に無理がありすぎるのかも知れない。

ざっと辿るだけでも、
 夏・商・周・ 秦・漢・(三国時代)・ 3 晋・(十六国・南北朝時代)・ 隋・唐・(五代十国時代)・  宋・遼・夏・金・ 元・ 明・ 後金・清・ 中華民国・ 中華人民共和国.となる。

いずれの国も最初の内は栄えたが、圧政に苦しむ農民の暴動により滅びた。
その殆どに宗教が絡んでいるという。苦しみを逃れるために宗教に縋ったのだろうけれど、それだけでは救いにならなかった。
秦・・・陳勝呉広の乱  新・・・赤眉の乱  後漢・・・黄巾の乱
唐・・・王仙芝の乱・黄巣の乱  宋・・・方臘の乱  元・・・紅巾の乱
明・・・李自成の乱  清・・・白蓮教徒の乱・太平天国の乱・義和団事件
現在の中国は、米中貿易戦争だけが大きく取り上げられているが、国内に目を向けてみると、
多民族への人権弾圧が酷いのだといわれているし、何よりも発展を遂げてくる間に生じた貧富の差が異常になってしまった。報道されないだけのことで、民衆の不満は鬱積しており、実は多くの暴動が各地で巻き起こっているのだという。
一党独裁の強権で抑え込むことができれば良いが、それが内乱や内戦にまでなったら大変なことになる。世界を見渡してみると、独裁国家はそれに苦慮している。
隣国でもあり、穏やかであってほしいと願うが、我々も、国際情勢という事に疎かであってはなるまい。

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