2019年3月20日水曜日

いつまでもパクラレルままではいられない


2018平昌オリンピックの時、日本の女子カーリング選手たちが「もぐもぐタイム」に韓国産の苺を美味しいと言って食べていた笑顔が忘れられない。
しかし、その苺というのが、日本からパクッタものなのだと聞いて厭な気分になった。
植物の改良には、長い地道な努力が必要なのである。
苺に限らず果物類の苗や種の多くが、易々と韓国に持ち込まれているのだという。
鉱工業技術も同様である。日本は古来より職人の国で、それに伴う技術を積み重ねて持つ国である。民族的特性として、努力と創意工夫に優れた国であるから、丁寧に技術を洗練させ革新的な製品を生み出すことに長じている。
しかし、その努力の結果である製造業も、中国や韓国にいとも簡単に抜き取られて、いつの間にか後塵を拝すような事態に陥っている分野まで出てきたとなると、そうそう黙ってばかりはいられない。
様々な分野があるが、日本の技術がありとあらゆる方法で「盗まれている」というのが段々に判ってきている。まさに、根こそぎ盗まれているのである。
中国や韓国は、独自技術を地道に研究をし、そこから開発してきたのではなく、日本の技術を「盗んで」のし上がってきた側面がある。基本的に、日本から重要技術を盗む技術を磨くことで、楽をして追いついてきたのである。

日本製品には、信頼されるブランドがある。こういった信頼はすぐに構築できるものではない。しかし、そのブランドを盗んだり、一部分だけを変えてあとは同じにして紛らわしいものを市場に出したりすることでブランドを横取りすれば、労せずして売れる商品が作れる。
中国や韓国は往々にして製品を丸ごと真似して、日本製かち勘違いしてしまうようなパクリ製品や、ブランドを偽装した偽商品を恥もなく流通させる国である。
中国では、不正な商標の無断登録も横行しているのはよく知られている。「有田焼」「無印良品」「讃岐うどん」等は、すべて中国にそのまま商標登録されて乗っ取られていた。
韓国のサムソンも、昔は「三星(みつぼし)」と称していたが、これは「三菱」のパクリだったことを知る人は多い。
かつては、ロゴまで三菱にそっくりだったというが、元々、このサムスンと言う企業はパクリで成り立っている。半導体の技術は日本からパクリ、スマートフォンはすべてアップルからのパクリだ。
次の汚い手口というのは、日本の技術力を持った企業のトップや、社員をそのままカネで釣って技術を吸収してしまうというのがある。
残念ながら日本では技術者が冷遇されており、給料も低く、肩書きも用意されていないことさえある。だから、技術者は中国や韓国の企業から狙い撃ちされやすい。
そこに付け込んでカネと女で彼らは買収され、そのまま技術を横流しする。罪悪感はあるのだろうが、罠が巧妙だから逃れきれない。
ハニートラップに引っかかっているのは、日本の政治家だけではない。技術を持った企業は、上から下までみんな狙われているのだと言われている。
ヘッドハンティングというのもある。
一時期安い労働力を目当てにして中国に進出しようとした会社が多かった。
しかし、いつのまにか合弁企業や企業提携という形に姿を変えてしまった会社も多い。
中国・韓国の企業は「技術を盗む」という国策的な意図の元で、合弁企業の設立や企業提携を持ちかけてくる。
そこに日本企業は、自国のノウハウをすべて工場に投入する。装置、工場のマネージング、時間管理、社員教育。すべて開示して工場を運営する。
そして、合弁企業はそれを吸収し、すべて吸収したと判断した時点で、労働争議を起こしたり、反日運動を起こしたりして、日本企業を追い出して、ノウハウを丸ごと奪う。
日本人は、最初から「奪われる」「盗まれる」とは思っていないので、追い出されることになっても、たまたま組合運動が激化したとか、たまたま反日運動が起きたと思い込ませるのだからタチが悪い。最初から仕組まれているのである。
最近米中貿易戦争で話題に上がる、ハッキングして盗む、という手口もある。
だからハーウェイなどが用心されることになる。
現在、アメリカ企業が次々と中国からハッキングを受けていることを報告している。
アメリカのセキュリティー企業であるマンディアント社は2013年2月19日、ここ数年来でアメリカの主要企業141社を攻撃してハッキング行為を行っている集団の背後には中国軍がいるというリポートを発表した。
「中国共産党が人民解放軍に世界中の機関に対してサイバー上で組織的なスパイ活動を行い、データを盗み出す任務を課していることを示唆している」
中国は、国ぐるみで企業のイントラ内に潜り込み、情報を盗もうとしているのである。もちろん、中国は大反論しており、中国こそがハッキングの被害者で、そのハッキングのほとんどはアメリカから来ていると主張している。
しかし、よくよく考えて見ると、日本が攻撃されていないわけがない。
日本は攻撃されてハッキングされて漏洩し続けているのである。三菱や、IHIのような国防に関わる企業がハッキングされて甚大な被害を出しているのは2011年に報告された。
アメリカの国防省でさえ狙われて防衛に必死になっているのだが、日本企業の多くには全くそのような危機感がない。日本政府でさえ、無防備のままなのではないのか?
日本にはスパイ防止法すらもなく、中韓に機密情報を垂れ流しにしている人間たちを処罰する法律もない。また、機密情報を守ると言う意識も日本人は非常に薄い。
私たちは、あまりにも「お人好し」すぎる。情報戦になったらとてものこと太刀打ちできない。今のうちに何とかしなければ手遅れになる。

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