2019年8月7日水曜日

もう策は思いつかないのか


つくづく、面白い国だなと思う。面白いとはいいつつ、心底憐れに思えてならない。
どういうわけか、いつも最悪のタイミングで最悪な道を選ぶのが癖になっているようだ。
自分たちで勝手に熱を帯びて、その相乗効果で自制心が失われ、深みに嵌ってしまう。

韓国はGSOMIA協定を延長したいのなら、アメリカが日本を説得してW国除外を撤回させよ、と頓珍漢なことを言っているらしい。
韓国はGSOMIAからの情報がなければ、独自で軍事情報は得られない。
軍事衛星すらないから、早い話が先日北朝鮮が発射したミサイルの飛距離さえ正確に掴めなかったのではないのか?
この協定で恩恵を受けている側がこれから抜けたいというなら、勝手にすれば良い。
GSOMIAとは、日本語では「軍事情報包括保護協定」といい、日韓のものは主として北朝鮮の核・ミサイルについて、それまで米国を介して共有していた軍事機密を両国が直接やりとりすることが可能になる協定である。日本は米・豪・印など6ヵ国と、韓国は33ヵ国と結んでいる。
過去の報道などを紐解くと、そもそもは日本が民進党野田政権で韓国が李明博政権だった20126月末に締結されるはずだったところ、署名式の「50分前」に韓国側から平謝りで延期の申し入れがあった経緯がある。結局、安倍・朴槿恵両政権による201611月の署名まで4年間延期が続いた。
ハッキリ言えば、韓国が望んで結んだ協定であるが、これが無くなると日本が困るとでも思っているのだろうか?どちらかと言えば、情報が筒抜けになっているのではないかという危惧さえ取り沙汰されていたのである。
米国が愛想をつかして撤退すれば、韓国は一気に北朝鮮に飲み込まれる。
韓国人が望んでいるかどうかは判らないが、文大統領の望み通りにはなる。
次に何を言うかと思ったら、対日本への打開策として「南北間の経済協力で平和経済が実現すれば、韓国は一気に日本の優位に追いつくことができる。平和経済は南北関係と米朝関係にずれがあるからといって、簡単に悲観したり諦めたりすることではない。朝鮮半島の平和秩序を主導的に開拓し、国際舞台での共存共栄と互恵協力の精神を誠実に実践していく」と、“北朝鮮との経済協力“に言及した。
これを大統領が大真面目で公言したのである。
戦闘状態にはないとはいえ、北朝鮮とは休戦中というのが両国の関係であり、どうやって北の将軍様の合意を得るというのか。金正恩氏は、文在寅氏を相手にしていないのではないのか?
仮に合意を得られたとして、韓国と北朝鮮の一人当たりのGDP比は13:1。
これでは経済発展どころか、共に最貧国となって喘ぐだけではないか。
その上、北朝鮮は現在国連の安全保障決議により経済制裁をうけているのである。
ここに韓国も加わって、共に経済制裁を受けたら経済成長なぞできる筈もなかろう。
血迷ってしまって正常な判断ができなくなってしまったのか?国民そっちのけではないのか?

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