2019年8月8日木曜日

塩分は必要だと思うが


塩を控えるのがヘルシーだというのは、どうも眉唾もののように思えることがある。
暑い日が続き汗を大量にかいて、塩分が不足しがちな時期でもある。

以前はよく、「塩は高血圧の原因」といわれてきました。しかし近年では、塩の摂取と血圧の上昇は必ずしも結びついていないことが明らかになってきています。
このことは専門的には「食塩感受性」「非感受性」という言葉で表現されます。塩の摂取量によって血圧の上下動が見られる人が「食塩感受性」、これに対して、塩の摂取と血圧に関係の見られない人を、食塩に対して「非感受性」というのです。
 高血圧対策として減塩が効果的であるのは、全体の4割程度といわれる「食塩感受性」タイプの人のみ、ということになります。それ以外の場合は、効果が期待できないばかりか、減塩による健康への悪影響もありえますので注意が必要だとさえ言われる。
血圧が高いことに対してその原因を除くことなしに、塩を控えてというのだけの対処法では納得しがたいことになる。
例えば病気で高熱が出たとしたとき、自然治癒力の働きで、熱により病原菌などを死滅させようとしているときに解熱剤を与えても逆効果であろうし、肺炎などを起こしているときの発熱であれば、まずしなければならないのは、その原因に対しての治療でなくてはならない。
血圧を下げるのは減塩というのでは、短絡に過ぎよう。
江戸時代の拷問に「塩抜きの刑」というものがあったそうですが、食事から塩を抜かれると、たちまち元気がなくなってふにゃふにゃになってしまい、自白を容易に引き出せたのだという。

戦後、シベリア抑留の収容所でも塩が与えられず、収容された人たちの元気がなくなり、バタバタと倒れていったそうです。

戦国時代、越後の上杉謙信と甲斐の武田信玄の間にある「敵に塩を送る」という説話は、余りにも有名である。

0 件のコメント:

コメントを投稿