2020年5月8日金曜日

日本は頑張っていると思える

生粋の日本人であるが、それでも日本人というのは不思議だと思ってしまう。
新型コロナウイルス感染者数とそれによる死者は、欧米その他如何なる国と較べてみても、圧倒的に少ない。
それなのに、対策が遅いだの方法が間違っているだの、文句を大声で並べ立てている人の声を聞かない日はない。
感染者の抑止と生計確保の両立の必要性は論を待つまでもなく重要だと思うが、それよりも政局を意識して攻撃的意見で国民意識を煽動したいがためのように聞こえるものも多い。
政府の対応が全て良しとまでは思わないが、正解というものを見つけられない問題なのだということは確かである。背反するもののバランスをとるのは簡単ではない。
日本の自粛要請は罰則を伴ったものではないし、他国のように警官や軍隊が出動して強制しているわけではない。当初は外出を控えることなどに協力的でなかった人たちでさえ、日を追うに従って自宅にとどまるようになった。ルールを守ることが日本人の根底意識にあることが甦って、行動に反映してきたのかも知れない。
医療関係者や食料などの生活必需品の供給に携わる人、交通網を確保するなどの社会基盤を支えるために命がけで働いてくれる方々のことを思ったら、ひとさまに迷惑がかからないように、自分ができることは文句をいわないでやろうとする意識が高いからだと思う。
それによって、働かなければ明日の食べ物も住むところもなくなってしまう人がいることも確かであろうから、ここには早急に援助の手が届くようにしてもらいたい。
この騒ぎが終息した暁には、社会的に貢献された方々が、篤く顕彰されることも願いたい。

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