人の考えることには多様性があって、汚れても苔むしても古い感じになったほうが好いと仰る方もいます。
しかしその一方で、ご先祖様がどういう謂れの方であったとか、前世がどうであったとかに興味を持たれる方も沢山いらっしゃいます。
だとしたら、墓石は放置して墓碑銘も読めなくなってしまうより、長くきれいに保つほうがよいと思うのです。
大切なものは、手入れして大事にするというのが、美徳の一つです。
さて、神社仏閣に詣でてお賽銭を上げ、お願い事をした経験というのは誰もがお持ちだと思います。
でも、考えてみて下さい。一般社会において偉い人に直接会って何かをお願いできることというのは、まず無いのではないでしょうか。必ずといっていいほど紹介者や取次ぎの方が間に入ると思います。
自分のために親身になってそのお役を担ってくれるのは、一体誰なのでしょう。
育ってくる過程で、お祖父さんお祖母さんが孫の為なら自分のことはさておいて何でもしてくれたという記憶をお持ちの方は多いのでは・・・
そのまたご先祖様ということになれば、子孫を可愛く思わない筈がありません。
私は、頼まれればご先祖様がその取次ぎ役を喜んでして下さるのだと思っています。
願い事は、画像になるくらいはっきりイメージした形で、ご先祖様を通じてするのがよいように思えてならないのです。
何かを決心して始めようとするときは、まずまわりを整理整頓し、お掃除をしてからではありませんか?
世の中、ただではまず何も動きません。ご先祖様だって同じことだと思います。誠意を示す為にも、お願い事の前に或いは今までの感謝を込めて、墓石クリーニングをすると良いと思うのです。
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