2013年6月12日水曜日

外見を整えることから始まる


 正式な場所に出るときには、正装に威儀を正してとか、衣紋を正してとかいいます。

 和風であれば紋付羽織袴、洋風であれば燕尾服やモーニング、タキシードということになりますが、それほどではなくても大切な人や初めての人に会うときは、身じまいを整えます。

粗相があってはならないという礼儀上の意味も勿論あるでしょうが、別の捉え方もできます。誠意の表し方は、まず身じまいから始まるのですから。

 心理学者アルバート・メラビアンが提唱したので「メラビアンの法則」といわれますが、人の言動のうち、他人に影響を及ぼす要因としては、話の内容などの「言語情報」が7%、口調や話す速度、声色などの「聴覚情報」が38%、見た目など「視覚情報」が55%を占めるのだといいます。

わざわざだらしない格好をしたり、不潔にみえるような支度をあえてしていている人がいますが、多分なにもいいことはありません。

 正装は清掃に通じます。見た目だけで判断されて運を逃がしていてはならないのですから、心せねばならないことになります。

本来輝いているはずの本質を、自分で曇らせていては、生まれ出て本来の役目が果たせなくて残念なことになります。

人は誰でも、自分が思っている以上の能力を秘めているものなのだと思うのです。

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