時には遠回りしてみるのも思わぬ経験ができてよいものです。
友人の別荘に招かれて、山梨県の白州に向かう途中、時間に余裕があったので中央高速の大月インターで下りて20号線を走ってみることにしました。
所々に「矢立の杉」という案内表示があるのが目についたのですが、矢立といえば筆を使った時代の携帯筆記具のことしか思い浮かばなかったので、むかし誰かがそこで和歌でも詠んだ場所なのかと思いつつ、脇道にそれ表示に従って訪ねてみました。
いつも通るのは高速道路の笹子トンネルなのですが、その峠の真上を通る細い一般道の頂上近くに、その杉の巨木がありました。
合戦に出かける武士が、戦勝を祈ってその杉に実際に矢を射たてたことが名前の由来なのだといいます。
そこには、旧甲州街道の細道の跡を示す看板もりました。
笹子峠は、標高1096m、甲州街道一番の難所でした。昔の旅人や武士たちは、このきつい傾斜道を歩いたのかと、往時が忍ばれるたたずまいでありました。
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