2015年1月10日土曜日

職人が大事にされた文化が


儒教というのは学問だと思っている人が多いが、これは宗教なのではないかと思う。

教と言う限りは、そこに思惑が絡む。

 

儒教には、朱子学と陽明学があります。

朱子学は、形式や名分を重んじる支配者にとって都合が良い学問であり、陽明学は、実戦や行動を重んじる平民の思想とおおまかにはいえそうです。

白馬は馬に非ず、などということを論ずることに血道を上げるなんてことはしません。

 

幕末の頃は、陽明学が強かったし、支配者層も学問のみに捉われず、汗をかくことを躊躇わなかったし、伝統技術を継続発展させてきた国柄というのも大きい。

能や歌舞伎、寺子屋などを通じ、平民の識字率、教育水準も高かったことも、明治以降の発展に寄与して近代化を果たしたのだと思う。

 

学問も大事にするが、額に汗することも疎かにしない。

古くより、実用に供することに努力する人を大事にしてきたことが、いかに大きかったか。

 

 

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