2015年1月23日金曜日

日本刀に女性の「白銀師」がいるという


日本刀は、鞘を上にし柄を下にしても、決して刀身が滑り出るということはありません。

鞘の鯉口にぴったり嵌るハバキという工夫がされているからです。

 

ハバキはばき)は、日本刀の刀身の手元の部分に嵌める金具です。刀身は朴ノ木を削って作られる鞘の中で、棟(むね)とハバキによって支えられ、他の部分は宙に浮いている状態で保持されるように工夫されてています。

初期のころ、ハバキは刀工が鉄で作っていたといわれますが、後に専門の白銀師(しろがねし・ハバキ師)によって銅・銀・金などを使って装飾性の高いものが作られるようになった。

伝統の技術を継承する職人は少なくなってきましたが、大学時代に興味を持った女性で、卒業後、白銀師の修行をしている人がいるのだと聞きます。心強いかぎりです。

 

日本刀は・刀身・鍔・鞘・ハバキ・柄等々に勝れた職人さんがいて、世界に冠たる実用と美を兼ね備えた文化を伝承してきました。分業したというのも凄いことです。

 

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