2015年1月17日土曜日

隠しおおせなくなったナッツ姫


非理法権という言葉があります。

理屈も何も非ずという無秩序な状態に対し、理屈が通るということが上位し、理屈が整備され法として体系化されれば、法が理に上位する。

しかし、法によってすべてが統べられるとは限らず、現世においては権力に歪げられることが多々あることから、あの世ではそれを匡そうというのが、来世思想の一因であるともされる。

 

ニュースによると、悪名高いナッツリターン事件は、「副社長である私にそのサービスの仕方は何よ!」というのが発端であり、調べたらマニュアル通りのサービスであったことに逆切れして、揉め事を責任者の所為だと、滑走路に向かっている航空機を引き返させ彼を降ろしたというのが真相だといいます。

 

機内では法である筈の機長も同罪だが、法を曲げてまで自己主張を通せる権力とは、一体何なんだろうか?

国際的企業を私物だとでも思っていて、何をしても許されるとでも勘違いしていたのだろうか。

威を背景にした事件後の隠蔽工作も、陰湿であり姑息である。

 

まあ、よその国のことだからどうでもいいようなものの、乗っていた他の客にはいい迷惑だったに違いない。

 

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