2016年9月23日金曜日

牛や鹿は良いが鯨は可哀想?

人道主義って何なのだろうと思ってしまうことがある。

万物に神性を感じ取ってそれを敬うことに慣れている日本人は素直だから、世界中の人間が皆同じように人道的だと思い込んでいるようだが、それほど簡単ではなさそうである。

人間はそもそも他の命を奪って食べることで生きる。
しかし牛や羊は食べても良いが、馬や犬は決して食べないし、鯨や海豚を捕獲するのはもっての外だという人たちの意見である。かわいそうなのだという。
それに反するものを文化として認める度量はない。ただ従えという。

南アメリカや東南アジア・アフリカを植民地支配した時の現地人は人間であったが、彼らに対しバイキングの血がなしたのかどうか知らないが、数々の残虐行為は、全く忘れ去ってしまったというのであろうか?

同一宗教同一民族間では人道的に振る舞えても、DNAに染み付いた考え方は、忘れているように見えて、今でも折に触れて顔を出すようにも思える。
それでも、過去は無いものとしてでも人道的であろうとすることは、しないより良いに決まっている。

ただ、価値観が全く同じだと思って付き合うと、理解できないことがあるのだということは知っていた方が良いように感じる。
価値観は多様なのである。思い込んでしまっていることに違いはあるのが普通なのである。

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