2016年9月26日月曜日

沖縄だけが騒がれるが

戦闘機が墜落事故を起こしたのだという。
基地は沖縄だけにあるかのように思っている人が多いようだが、日本には北海道から沖縄まで、全国各地に130か所の米軍基地(1024平方キロメートル)がある。そのうち米軍専用基地は81か所で、他は自衛隊との共用です。

日本の主な米軍基地は、三沢空軍基地(青森県三沢市)、横田空軍基地(東京都福生市など)、横須賀海軍基地(神奈川県横須賀市)、岩国海兵隊基地(山口県岩国市)、佐世保海軍基地(長崎県佐世保市)と沖縄の米軍基地群があります。
また基地以外に、訓練空域、訓練水域が米軍に提供されています(公海、公空を含む)。面積は、九州よりも広大なものです。
これらの米軍基地は、それぞれが軍事的に一体となって展開されています。在日米海兵隊は、地上部隊が沖縄に、航空部隊が岩国に、艦船部隊が佐世保に配備されている。

沖縄は、第二次世界大戦のときに甚大な被害を蒙ったこともあり、基地反対を叫ぶ人が多くなるのは、歴史的に考えれば当然なのかも知れない。
そもそも軍事基地というのは地政学的に見て重要地点に設置されているのでなければ意味が薄くなる。
そういうものが無くても良いという世界が望ましいのは勿論だが、現実的ではあるまい。
国を守るためには、日本独自の軍備を整えるから、他国の軍は不要であるとするならそれも一つの主張であろうが、そんな気を持って反対しているわけではあるまい。

そこに現に在住している人たちの中には、日常的に感じている外国からの危険を取り除くのに、基地はやむを得ないと思っている人もいるに違いないのだが、そういう声はとりあげられない。
受益者の合議というより、その地には関係のない他県人が騒いでいるようにも見えるから、合議の形成、即ち一揆(気持ちを一つにするというのが本来の意味)となりにくい障りとなっていないだろうか?

米国が戦争をしたいのなら、自国の基地から出撃して他国からそれをするのは怪しからんという言い方にすり替える人もいるが、同盟関係というのはそういうことを包含せざるを得まい。
戦争反対ということで基地もなくそうという考え方をとる人が多いのは確かであろうが、中国様韓国様北朝鮮様が嫌がるから、それをなくそうと運動している人もまた多いように感じる。

平和を維持するためには、軍事的バランスがまだまだ必要な世界情勢なのだと思う。
基地や原発など、近くに迷惑な施設があるのは誰しも好まないが、どうすれば良いのかという知恵は簡単には浮かんでこない。日本だけで考えられない、ということもある。

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