2018年6月14日木曜日

ホントに核兵器全面廃棄に持ち込めるのか?


米朝首脳会談が行われたが、結局のところ北朝鮮が核兵器を廃棄するということについては、曖昧なまま残ってしまったように感じる。
国同士の微妙な外交上の話であり、他国がとやかく言えることではないし、全てが公開される筈もないから、これから本当のところは段々にわかってくるのだろう。

エライ先生が沢山出てきて、折衝時のあれが駄目だこれが駄目だなどとああだこうだとコメントを並べ立てているが、それでどうなるものでもなさそうである。
集団的自衛権すら反対だった人が何を言ってるのだろうと思えるのもある。遠吠えにすぎないとさえ感じる。
戦争を避けるという大義はあるにしても、脅威を先延ばしにするだけで、「北朝鮮に譲歩しろ」というだけだった人たちが、今更なにをいっているのやら。
今までの例から言って、北朝鮮が核を全面廃棄するという約束なぞ、守られるという保証なぞどこにもあるまい。

外交上の観点からいうならいろいろ意見はあるのだろうけれど、素人が単純に考えれば、つまるところ一国を他国がよってたかって潰す事なぞできることではないということである。
その国の人権がどうだとか、国民の生活がどうだとか言ったところで、どうにもならない。
アメリカは、自国への脅威がなくなれば、当面それで終わりにするのかも知れないが、日本が期待する結果と違ったとしてもどうにもならない。

しかし、日本の安全保障上の問題ということになれば、国として手を拱いているわけにもいくまい。
核兵器を放棄させることができないなら、せめてそれを濫りには使えなくするように封じ込めることくらいは考える必要があるが、日本1国ではいかんともならない。
拉致問題は日本独自でやれとお気楽に口に出している人が多いが、そもそも拉致は「国としてやった。」と金正日は小泉純一郎元首相に公言したのである。
国としてやったのだと言われれば、それは軍事力という力を行使する以外取り返す術はない。
そんな覚悟があって日本独自でというならともかく、妙案もないのに軽々に口にすることはできまい。口先だけでなんとかできる国ではない。

核は保持したまま。拉致被害者は返さない。日本は金だけを黙って出し続けろというのでは、今までと何ら変わらない。そんなことがいつまでも通用するわけがない。
なにせ、弱小国であっても一旦核兵器を持つと、世界中が手を出せないという事実を、身近で目の当たりにしてしまった。
外交にしろ貿易にしろ、軍事力がその背景にあるのだということは、綺麗ごとではなく歴然たる現実なのである。
日本にはそれが使える状態にないから、歴史すら全て日本が悪いとされ、事実に反することでも押し付けられて我慢を強いられてきた。領土だって不当に占拠されたまま返還されないものが残っている。
いつまでも他人任せでは過ごせないことというのはある。
だから北朝鮮だって、自国の為に必死だったのだと言えなくもない。日本の必死さとは桁が違う。

そうなると、日本も自衛上核武装せざるを得ないという意見が出てくるのを防ぎようがない。
「このままでは、日本も核武装しなくてはならなくなるが、世界の諸国はそれで宜しいか?」と、やるやなないは別にしてひとこと言ってみたら、世界の流れが変わるかも知れない。
余りにも蔑ろにされ続ければ、厄介な方向に進む可能性があるということでもある。

国益を守ろうとするのではなく、一体どこの国の人かと疑わしく思える反日的言動を繰り返してきた人たちが躍起になっても、最早信用されていないから、この先は偏った考え方の彼等では止めることが難しくなってくるのではなかろうか。
いっぱい我慢してきたのである。サイレントマジョリティーを軽くみることはできない。
その中から核武装すべきであるという過激な意見を持つ人たちが出てくる恐れというのは、十分にあるのである。

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