2018年6月6日水曜日

何をもって兄だと思い込んでいるのやら

古代中・韓と日本の歴史は、教え込まれてきたものとかなり違うのではなかろうか。

先だから偉いなどと言い立てて見ても始まらない。どちらが先だって、そんなことはどうでも良い。文明や文化は入り混じって発展して当然であり、より優れた物にして人類に貢献したか或いはするか、ということに価値がある。
兄だ弟だということを勝手に思い込んで、それのみに拘っていても、かの国はかなり昔から文化的・技術的に遙かに遅れてしまったのは紛れもない事実なのだから、素直に教わるということにすれば済むことではないか。

自慢してやまない「ハングル文字」は、朝鮮王朝第4代王の世宗(セジョン)が民衆のために制定した文字と言われているが、それ以前に非常に酷似している「パスパ文字」というのがあった。
モンゴル帝国の大元ウルスの国師であったチベット仏教の僧侶・パスパがクビライ・ハーンの命を受けて制定した文字で、自国の言語を漢字で記録することが困難なため、表音文字を別に作ったとされている。 それのパクリだという人さえ現実には居る。
韓国の代表的な書誌学者である高麗大学のチョン・グァン名誉教授(76)は、 嘉泉(カチョン)大学で開かれる「ユーラシア文明とアルタイ」国際学術大会において、同内容の論文を発表することになった。チョン教授が発表する論文「アルタイ諸民族の文字制定と使用」によると、まず、ハングルとパスパ文字の文字数が同じであるという。ハングルは子音32文字と母音11文字の計43文字であり、これはパスパ文字の43字母と一致している。
漢字を使用することで中国の文化を色濃く受け入れてきた筈なのに、漢字を捨ててハングル文字だけにしてしまってどうするというのだろう。
ハングルは、語彙数が少ないのだという。思考は言葉によってなされるのであるから、少ない語彙数で高度な論理的思考は成り立つまいに・・・

日本は漢字を中国から習ったことを素直に認めている。その上で、日本語の実情に合わせ、平仮名と片仮名を作った。
明治以降は、優れた西洋の学術や思考概念や文明を獲り入れるために、翻訳できるように漢字熟語を多数つくった。
中国では、日本が作ったそれらの熟語なしに現代の日常会話は成り立たないと言って、日本の功績を認めているという。文化文明の交流というのはそういうものである。

事実は事実として認め合うことができなくては、発展を望むことはできない。


0 件のコメント:

コメントを投稿