2018年6月27日水曜日

ネーデルランドと呼ぶのが正しい

阿蘭陀、又は和蘭(オランダ)と呼んでいるのは、日本だけかも知れません。
ネーデルランド(Nederland)というのが正しい。これは「低地の国」「低地地方」を意味する普通名詞に由来するためできた名前だという。

日本で何故オランダというようになったかというと、幕府の役人がオランダ人を尋問した際「どこから来たのか?」という問いに対し、船員がホランド州出身だったので、「ホランド」と答えたことによるのだという。
因みに、ニュージーランドの国名も、オランダのジーランド(seeland)州の名前からついたらしい。
西洋でポルトガルの次に強さで名を成したのはオランダで、イギリスより先んじた。
海を渡り、オーストラリアを見つけたのもオランダなのだという。

鎖国中の日本が中国以外で唯一受け入れていたのはオランダであり、外国の優れた文物や情報は、オランダにお世話になったから、日本人はオランダに親近感を持っているが、オランダ人が日本のことを好きかというと、それはなんとも判らない。
オランダが東洋に持っていた植民地は、日本のせいで全て失ったのだから。

オランダの次に世界で覇を唱えたのは、産業革命を早くに成し遂げたイギリス。地図で目にする英国の面積は、たぶん日本より狭い。
しかし英国は一時期日の沈まない国と呼ばれるくらいの強国であった。
なんのことはない。世界中に植民地を持っていたから、そのどこかは必ず昼間の時間であったからである。江戸時代末期の頃の世界の情勢を較べて理解しないと、明治以降も解りにくい。


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