2018年6月19日火曜日

一部分だけ読んだとしても

ご存知、約4500首詠まれていると言われる日本最古の和歌集「万葉集」を、「まんようしゅう」と読むか「「まんにょうしゅう」と読むかであるが、今では「まんようしゅう」と読んでいることの方が多いが、かつては「マンニョウシュウ」であったのだという。つまり、室町時代以降の連声という読み癖で読んでいたからだそうです。

その当時の音がどうして判るのかは解りませんが、『万葉集』の読み方の変遷を辿ると、次のようになるのだといいます。

一、A マニエフシフ(奈良から平安初期)
  B マンエフシフ(奈良から平安初期)
二、マンエフシウ(平安から鎌倉
三、A マンヨウシュウ(室町以降・現在の通行の訓み)
  B マンニョウシュウ(室町以降・連声の作用)

どう読むのがよいのかについては、学者により諸説あるが、もし、マンニョウシュウその他当時の音で読むとしたら、収録されている和歌の全てをその当時の音声で読まなければ統一がとれないことになる。
専門家でもないのにそれをする意味というのがあるかどうかということになる。



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