2018年6月4日月曜日

国際法を無視した人工島なぞ作らせてしまったから

米統合参謀本部のマッケンジー中将は5月31日、国防総省で記者会見し、中国が南シナ海で人工島を造成し軍事拠点化を進めていることに関し「米国は第二次大戦で(西太平洋にある)数々の小さな孤島を陥落させてきた経験がある。それが米軍の中核的能力だ」と述べ、中国を牽制したという。
 発言は、旧日本軍が守備していた南洋諸島を米軍が「飛び石作戦」で次々と占領し、日本本土に迫った戦史を踏まえたものだ。
 マッケンジー氏は「歴史的事実を述べただけだ」としたものの、中国による南シナ海での覇権確立を容認しないとする米軍の立場を中国に伝達する意図を込めていた可能性がある。
 マッケンジー氏はまた、米海軍のミサイル巡洋艦「アンティータム」とイージス駆逐艦「ヒギンズ」が5月27日、南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島周辺で「航行の自由」作戦を行ったことに関連し「米軍は今後も国際法を順守しつつ航行の自由作戦を継続していく」と強調した。
人工島ができてしまうまで放置してしまったオバマ前大統領の弱腰が、結果的にはより大きな緊張感を引き起こしたのだと思える。
覇権主義的不当な行為は、小さな芽のうちに抑えないと、北朝鮮のような脅威に対応しなければならない時に重なる不都合に結びつく。


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