2018年7月26日木曜日

「おにぎり」と言うか「おむすび」と言うか

英語ではライスボールというらしいが、なんとも味気ない訳語のように感じる。
ところで、それを「おむすび」というか「おにぎり」というかということになると、どう区別するか明確な説明というのはなさそうである。
広辞苑では、どちらも同じだとしているようだが、これも味気ない。
おにぎりというのは、弥生時代に既にたべられていたのだという。

区別については諸説ある。
「おにぎり」というのは、飯を強く握り固めた「握り飯」がその原型だとされる。
「おむすび」は、平安貴族の女性が握ったものを「おむすび」と呼んでいたのが始まりとされる。
形から区別されているのだともいえそうである。
日本人は山を神格化していて、その山の神の力を授かるために、山形すなわち三角形にむすんだものを「おむすび」と呼んだ。
三角形のものには、ピラミッドをはじめ、宇宙のパワーが降りてくるようであると感じていたのではなかろうか。
盛り塩も、三角形になるようにするのが正しいのだという。
「おにぎり」は、丸でも俵型でも三角形でも、飯を握ったものをそう呼ぶというのだが・・・

工夫をこらした「おむすび」には、食べる楽しみがある。


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