2018年7月7日土曜日

元ではまだドルに適うまいから

米中の貿易戦争が起こりそうな気配が濃厚になってきた。
門外漢の見方かも知れないが、そう思えてならないことというのはある。現段階では、中国が譲るほかないように思えるということである。

冷戦といわれていた米ソの終結と同じような流れになっていくのではなかろうか。
冷戦と言われた2大強国、アメリカとソ連が軍事力で直接戦うことはなかった。もしそれをしたら必然的に核戦争となったに違いないから、両国ともそんなことはできなかった。
実体は、ドルとルーブルの争いであったと思われるが、通貨の価値を支えるのは生産力であり、科学技術力であるが、共産主義下で先進的鉱工業生産力をあげることはできなかったということになろう。
それは自由な競争ができる土壌がなくては適わぬ。
ベルリンの壁が崩れたことにより、唯一それを支えていた東ドイツが連邦から離れてしまったことで、ソ連邦は瓦解したということだと考えられる。

中国は、近年経済的発展を遂げ力をつけてきたとは言え、その根幹をなしているのは西側の技術であることに疑いは差しはさめず、外国からの援助があったから発展できたという側面を否定できまい。基礎研究や先進技術は、共産主義下で発展することは難しかったと思われる。
従って、通貨としての元が、まだ競争力を持つには至っていないのではなかろうか。
ドルや円のような信頼感はないから、一朝事あれば一気に暴落しかねない。
外国の資本や技術が引き上げられてしまったら、自国だけでの対応は難しかろう。

軍事力を頼りに覇権を目論むのは、世界に通用しなくなってきている。


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