2020年10月15日木曜日

言葉のままに願い事が叶う神様

 あまり知られてはいないようですが、早い機会に一度は詣でてみたいと思っています。

 

それは、日本で唯一、主祭神が"言の葉で事をとりもつ働きをする神様"の神社であるとされる

「事任八幡宮」です。

一説に、八百万の神々でさえ願い事をするのだともいわれています。

静岡県掛川市の旧東海道沿いに鎮座している「事任(ことのまま)八幡宮」は、
言霊の神様の后神・己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)が古来よりお祀りされている。

創建年代は不明ですが190年頃には鎮座し、平安時代初期に現在地へ遷宮したようです。

「事(言)のままに願いが叶う」と言われ、平安時代に書かれた『枕草子』にも「ことのまま明神」として登場。『方丈記』の著者・鴨長明も和歌にその名を詠んでいます。

遠江国の一宮でもある事任八幡宮は、創建当初から己等乃麻知比売命をご祭神としていたようです。
源氏の守護神として知られる八幡神を勧請したのは平安時代後期のこと。その後、武家社会となり政情が不安定になったため「八幡宮」を称するようになった。

戦国時代には街道沿いにあり、目立つ神社が破壊されないように、静かな山あいにある森町の小國神社へ媛神を分霊しました。
混乱期を経て江戸時代初期には徳川家康が同神社の本殿を造営。後期に刊行された『東海道名所図会』には己等乃麻知神社の文字が見えます。

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