2020年10月25日日曜日

以外に知らない人が多いが

 

日本では思想信条の保証がされていることもあって、共産党に対しては一定の評価をする向きがある。というよりも根強い支持層を持ち、現在でも衆議院に12名、参議院に14名もの議員を擁している。彼らの情報収集能力や国会での質問力には侮れないものがある。
このように議会で共産党が活動している国は、実は先進国では稀有であることは意外と知られていない。彼らにとって日本は天国かも知れないが、欧米では殆どの国で、共産党は国会に議席を持っておらず、それどころか活動を禁じられている国すらある。近現代史研究家の福冨健一氏の新著『日本共産党の正体』から知られざる共産党の実情を見てみる。

1954822日、『ニューヨーク・タイムズ』は、共産党を非合法化している国を調査しています。同紙によると非合法化の程度は様々ですが、非合法化している国は、アメリカ、スペイン、韓国など約40カ国にも及んでいます。違法ではないが制限している国は、西ドイツなど多数あります。

ドイツ基本法すなわちドイツ憲法は、

 第21条第1項 政党は、国民の政治的意思形成に協力する。その設立は自由である。……

 第2項 政党で、その目的または党員の行動が自由で民主的な基本秩序を侵害もしくは除去し、または、ドイツ連邦共和国の存立を危くすることを目指すものは違憲である。……

 と規定しています。即ち共産党は違法であるということになる。

国際政治学者の「ブレジンスキーによると、ソ連で殺戮された人の数は、革命期処刑者100万人、革命後処刑者200万人、貴族資本家等100万人、富農階級500万人、強制移住死亡者1千万人、粛清された共産主義者100万人、中国や東欧で失われた人命を加算すれば5千万人を下らないとのことです。同様にユン・チアンとジョン・ハリデイは『マオ』で、『毛沢東は、7千万有余という数の国民を平時において死に追いやった』、ステファヌ・クルトワとニコラ・ヴェルトは『共産主義黒書』で『ソ連2千万人、中国6500万人』が粛清・殺戮されたと述べています」

 彼らは一貫して武力で他国を支配しようとする覇権的な姿勢を崩そうとはせず、その下拵えとしての外国に対する情報操作活動に力をいれて混乱を生じさせようとしている。こうしたことから共産主義への警戒感を持つ国が多いのである。

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