2020年10月26日月曜日

沢山あった筈の金と銀

 

これまでに人類が採掘してきた金の総量は約18万トンなのだという。オリンピック公式競技用プールの約3.8杯分の量に匹敵する。以外に少ないのだというのが実感である。
残された地中の埋蔵量は、約5万トンと推定されていて、同じように競技用プールに換算すると約1杯分しかないという計算となる。
現在は年間約3,000tのペースで採掘されているため、このままだと10数年後には枯渇してしまうことになるというのだが。

しかし金の埋蔵量とは、単純に地中に残っている金の量ではなく、現在の技術や経済状況で掘り出し得る量を指すから、今の技術では採掘できない金や採掘量に対してコストが見合わない金量は、「資源量」とは呼べるが「埋蔵量」とは呼べないため、上述した埋蔵量には含まれていなということである。

例えば、海水にも0.0005PPMという非常に薄い濃度ではあるが金が含まれている。薄い濃度とはいえ、地球上の海水すべての量で考えると、およそ50tもの金が計算上は海水から抽出できることになる。
理論上は海水から金を抽出することは可能と言われているため、これから先さらに金の価格が上がり技術革新が進めば、海水から金を取る時代が来るかもしれない。

 

黄金の国ジパングなどと呼ばれていたらしいが、現在の日本に保有されている金がそれほどあるとは思えない。どちらかと言えば少なすぎる。

幕末の頃のイギリスは中国にアヘン戦争などを仕掛け、中国の富を簒奪した。日本にも阿片を使おうとしたが、日本の民度はそれを排撃した。さりとて武力で侵攻するには強力な武士団を持つ日本を相手にすることはリスクが大きすぎる。

考え出した方策というのが、金を利益として確保するのが手っ取り早くて効果的だということになり、それが維新を考える勢力と結び付くことであった。それにより、大量の金が流出したのだという。お人好しの日本を繰ることは容易だったということか?

 

そうは言っても、日本の周りは今いわれているようなアジアという国はなかった。全て白人による植民地であった。日本がそれらと同様に組み敷かれる恐れは十分にあったのだから仕方ない。

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