明けましておめでとう存じます。本年も宜しくお願い申し上げます。
さて
ものを大切にして長く使うと、何とも言えない使い込まれた風格が出てくるものです。
傷んだところは修理し、汚れたところは綺麗にするという行き届いた手入れが見て取れるものは貴い。
人間は、どうも神そのものというか、神の一部かというよりほかないように思えることがあります。
だから、生きて在ることそのものに意味があるのだろうけれど、同様に周りにあるものにも、生命があるなしに拘わらず、神というか偉大なるエネルギーを秘めたものであるに違いないと思わされることもまた多いものです。
長い歴史の中で、智恵としてそれらを理屈抜きで感じた先人達は、破れたものは繕い汚れたものは洗って、清潔清浄を心がけたのだと思うのです。
いま、街中を歩くと、わざと汚らしくしているとしか思えない色の衣服をまとい、買うと高いのだと自慢しているが見るからに貧乏臭い穴だらけのズボンをずるずる引きずって平気な若者を目にすることが多いのも現実です。
それが悪いと申し上げるつもりは毛頭ありませんが、人は、選んだ通りのものになるというのが真理らしいから、美しく豊な気持ちになれるものを身の回りに配したほうがよいと思うのです。
望む通りのものになれるとしたら、よりよいものを望んだ方がよいに決まっています。
それが簡単にはいかないものだとしても、大きく願った方が良い。
新年に新しいものを手にいれたら、ぜひ大切にして下さい。
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