日本では、太古の昔から万物に霊性を感じ取り、それらを八百万(やおよろず)の神と敬ってきました。周りすべてに感謝できたということになります。
一神であれば、それ以外を信じることは許されないし、突き詰めれば他を認めることもできないということになるから、日本の神様はひろびろしています。
森羅万象全てを神として、祈りとともに生をつないできたこれら先人たちの行きつく先は、和。
和をもって尊しとしてきたのだと、思い当たることが多いのです。
ですから、穏やかに暮らすことができている人たちが、日頃よいことあるごとに「お陰様で」と、心から口にできるのは、本当に護られていることを信じることができているからなのだと思うのです。
「おかげさま」は、自分以外から思いがけず受ける利益や恩恵を意味する「お陰」に、更に「様」をつけて、なお丁寧に感謝の心を表した言葉であります。
「陰」は神仏などの偉大なものの陰、陰は即ちあたっている光のことで、影とは違う。
偉大なるものの光があたったことが庇護(ひご)を 得たことと受けとめ、「お蔭」と言ったのだと思います。
これを口癖にしている人で好かれていない人、というのを見たことがありません。
0 件のコメント:
コメントを投稿