馬の守り神は、猿ということになっている。
有名な、日光東照宮の三遠(見ざる言わざる聞かざる)も、厩舎の軒に彫られています。
猿と馬を取り合わせた図柄が多いことから「猿に絵馬」とよく言われますが、昔は猿を馬小屋の守護とする信仰があり、農家では「申」と書かれた紙を馬小屋に貼っていました。
私は今年は年男ということなのに、四十にして惑わずどころか七十にして尚惑う「意馬心猿(いばしんえん)という有様です。
(意馬心猿とは、心が煩悩や欲望のために働いて、抑えがたいことのたとえであります。 )
「うしもせんり、うまもせんり 」と申しますが、
牛も千里、馬も千里とは、早くても遅くても、また上手でも下手でも、行き着く結果は同じだから慌てるなというたとえのことでありますから、ゆっくり参ることにしますが、
「馬痩せて毛ながし」
(馬は栄養が悪いと、痩せて毛ばかりが長く見えるように、人も貧乏になると頭の働きが悪くなる。)ということでありますから、心の栄養に心せねばなりません。
しかしながら「老いたる馬は道を知る」とも言われますから、貯めこんだ智慧を上手く使う年にしようと思っているところです。
(老いた馬は道をよく知っており、迷うことがないことから転じて、高齢者の知恵や経験はいかすべきだという教え。
斉の管仲らが道に迷ったとき管仲が老馬を放ってその後に従うと、やがて進む道が見つかったという『韓非子・説林上』にある故事から。)
斉の管仲らが道に迷ったとき管仲が老馬を放ってその後に従うと、やがて進む道が見つかったという『韓非子・説林上』にある故事から。)
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